お問い合わせ

Business

災害復旧・復興部門

復興事業のお役に立ちたい!
をかたちに

被災した河川や道路等の公共土木施設は一刻も早い復旧が必要であり、
災害復旧・復興部門では、災害後の現地での災害調査や災害査定から
復旧・復興工事の施工管理(工事監督支援)までを実施しています。

未曾有の被害をもたらした東日本大震災に際しては、
郷土の再生・復興に向けて、災害復旧・復興事業へ全力で取り組んでいます。

日本振興が携わった事例

case 01阪神・淡路大震災

1995年(平成7年)1月17日、兵庫県淡路島北部を震源として発生したM7.3、震源の深さ16kmの「1995年(平成7年)兵庫県南部地震」では、神戸市須磨区などで最大震度7を観測しました。この地震はわが国において、社会経済的な諸機能が高度に集積する都市を直撃した初めての直下型地震であり、地震発生直後から各地域において発生した火災により大きな被害をうけました。

当社は、公共土木施設の被災状況調査や、土木工事設計・積算を支援するとともに、工事発注後は工事監督の支援を行い、一早い復興に協力をいたしました。

阪神・淡路大震災
阪神・淡路大震災
感謝状
復旧事業の記憶
A氏

A氏 談

携わった期間 1996年(平成8年)4月〜1997年(平成9年)3月末
主な業務内容 震災堤防復旧工事の監督支援業務
苦労したこと、
または技術的問題点
震災により淀川下流の堤防が、液状化により沈下・亀裂等の被害を受けました。震災以前の堤防構造は特殊堤でしたが、堤防の耐震構造化に伴い緩傾斜堤へ構造変更した他、洪水にも強いスーパー堤防構造となりました。盛土施工途上に堤防天端道路に亀裂が入り、設計を見直した結果、矢板長を5mから22mに変更することになりました。しかし、薄いⅡ型矢板を用いて施工したため矢板の打ち込みが難しく、途中で折れたり、入らないということが頻発し、継ぎ方や施工機械を工夫して施工した思い出があります。
一番印象に残っていること 河川工事は、出水期に河川内で施工できないので、工事の最盛期が、11月から3月と真冬になる傾向があります。 災害復旧工事は、大手ゼネコンが受注していましたが、その協力会社や多くの災害復旧工事の従事者が寒さを厭わず、夜を徹して仕事していたことが印象に残っています。

case 02新潟県中越地震

2004年(平成16年)10月23日、新潟県中越地方を震源として発生したM6.8、震源の深さ13kmの直下型の地震において、北魚沼郡川口町(現長岡市)で最大震度7を観測しました。

当社は、新潟県古志郡山古志村(現長岡市山古志地区)災害状況の調査を実施しました。

>調査位置図

調査位置図
※青線:徒歩移動、赤線:踏査区間

道路調査状況

道路調査状況

感謝状
復旧事業の記憶
W氏

W氏 談

携わった期間 2004年(平成16年)11月末~12月末
※現地調査は12/4~12/8の5日間(降雪前に終了のため)
主な業務内容 災害調査帳票作成及び復旧資料作成(図面、数量)
①被害確認に伴う現地調査及び記録(ビデオ)を基に調査帳票作成
調査対象延長:3.8km
②復旧資料作成(数量総括表・位置図・数量内訳・算出根拠等)
設計延長:1.5km
苦労したこと、
または技術的問題点
地震による道路への地山滑落や道路埋没状況調査(災害調査)と対策案検討(復旧資料作成)を実施したが、宿泊施設が無いため、新潟市内より片道3時間(車2時間、徒歩1時間)をかけて現地まで移動し、かつ、現地入場規制があり、8時から16時までの限られた時間条件で行いました。
一番印象に残っていること 調査範囲の道路のうち、尾根部分に自動車が放置してありました。 道路の前後が滑落しており、ちょうど上手く残った部分に自動車が残っていたことが印象に残っています。運転されていた方は無事だったと思うが、少しずれていれば大変なことになっていたことと、地震の凄さを実感しました。

case 03東日本大震災

2011年(平成23年)3月11日、宮城県牡鹿半島の東南東約130kmの太平洋(三陸沖)の海底を震源とする「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」が発生しました。地震の規模はMw9.0(モーメントマグニチュード)、震源の深さ約24km、宮城県栗原市で最大深度7を観測しました。この地震により発生した津波の高さは10m以上、最大遡上高(海岸から内陸へ津波がかけ上がる高さ)は約43mに上り、東北地方と関東地方の太平洋沿岸部に壊滅的な被害をもたらしました。

当社は、事業者の要請により復旧作業状況の工事監督等を担当し、2017年(平成29年)3月に全29km区間の工事が完成しました。

堤防築造標準図

堤防築造標準図
※国土交通省東北地方整備局
仙台河川国道事務所HPより

道路調査状況

堤防築造状況

復旧事業の記憶
S氏

S氏 談

携わった期間 2011年(平成23年)10月~2017年(平成29年)3月
主な業務内容 海岸保全施設復旧工事(海岸堤防築造工事)の監督支援業務
苦労したこと、
または技術的問題点
私を含め事業者又は施工者や設計者において、海岸工事経験者が極めて少ない状況で、海岸堤防の構築に向け、大規模地震及び大津波を想定した設計思想と実験を繰返し、断面の決定に時間を要しました。
震災復興事業の最盛期には、資機材や労務確保が極めて困難な状況の中で、道路建設や緑地の再生事業等が同一区域内にて平行作業により施工しなければならず、搬入路や仮設ヤードの調整に苦労しました。
一番印象に残っていること 震災当初は、余震に震え、この場所に何があったかさえ想像できない程の津波の爪跡の大きさに、人間の無力さを感じましたが、現在は短期間で復旧に至る人間の力強さを感じています。
業務実績を見る