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新東名高速道路建設事業

日本を活性化へと導く、ダイナミズムと使命感日本を活性化へと導く、ダイナミズムと使命感

日本の新たな“大動脈”新東名。その事業を支えるキーパーソンたち

日本の新たな大動脈として、大きな期待が寄せられる新東名高速道路。2020年度の開通に向け、目下、未開通区間である御殿場JCT~海老名南JCT間の事業が進められている。日本振興は、その中の秦野区間における施工管理業務(事業監理)を受注した。そんなビックプロジェクトで中心的役割を担う3人のキーパーソンに、事業における役割とよろこび、苦労、そしてこれからの展望などについて語ってもらった。

業務統括本部 副参与
K.OHSAKO

「本業務受注に向けた技術提案活動および施工段階では後方支援を担当。過去に新東名の掛川区間の業務を担当していた実績等も含め受注が実現しました」

名古屋支店 技術課係長
M.MORIKAWA

「高速道路を含め幅広い業務経験から、本業務全体の取りまとめ役を担当。役所や地域との協議においても業務の主導的な役割を担っています」

名古屋支店 技術課
G.MURATA

「本業務では工事の施工管理を担当しています。まだ工事の初期段階ということで、工事の他に県や市、警察との協議関係及び許可申請などを担当しています」

新東名高速道路の概要

新東名とは?
混雑が著しい現東名・名神高速道路との適切な交通分担により渋滞の緩和を目的に、日本の新たな大動脈として、産業・文化・社会経済活動の振興に大きく寄与することが期待される高速道路。

新東名高速道路開通スケジュール

日本の新たな大動脈、
新東名高速道路その秦野区間の
施工管理業務(事業監理)を受注

日本の新たな大動脈として大きな期待のかかる新東名高速道路。現在、2020年度の開通に向けて各区間で工事が進められており、日本振興は、その中の神奈川県秦野区間の約5kmに関する施工管理業務(事業監理)を、平成24年(2012年)に受注した。

事業者はNEXCO中日本。入札はプロポーザル方式※であり、コンペティターはいずれも大手建設コンサルだった。しかし、新東名高速道路掛川区間の業務を担当していた実績等も含め、日本振興の技術提案が評価され、受注へとつながった。
※プロポーザル方式・・・複数の者に目的に対する企画を提案してもらい、その中から優れた提案を行った者を選定すること。

本工事に際しての“予備工事”が、
事業をスムーズに進めていく

工事を担当することとなった秦野区間は、5kmの間にSA(サービスエリア)、IC(インターチェンジ)、橋梁、トンネルといった複数の構造物が建設される特徴的な区間だ。これらの工事を少しでもスムーズに進められるよう、先立って工事専用道路を建設することに。K.OHSAKOは当時を振り返る。「これにより建設機械や建設用資材の搬入、土砂の搬出がスムーズに行えるようになり、結果として、本工事における工期の短縮やコストの削減に向け動き出しました」。

地域の人々と協議・調整を重ね、
コンセンサスを得ることの重要性

また、工事を行うに際しては、県および市、管轄警察との協議や許可申請、地権者への対応、地域住民の方々に対しての説明会の実施なども重要な仕事となる。さらに埋蔵文化財が多数出土される地域でもあり、文化財調査事業者への依頼なども欠かせない。事前の関係者対応や当該役所への手続きを、事業者や施工者と共に一つひとつ進めていった。「道路建設工事においては、地域としっかりコンセンサスを図っていくことが何よりも重要であり、この部分には大きく時間と手間を費やしましたね。」(M.MORIKAWA)

事業者と施工者の間に立ち、
地域の人々とともに事業を
前へ進めていく

しかしながら、やはり地域との協議や調整は、対人間の要素が強いだけに決して一筋縄で行くものではない。協議の種類も先に述べた埋蔵文化財だけでなく、河川、砂防、保安林、県道、市道等に加え、工事区間近隣の自治会や管轄警察との協議など多岐に渡る。協議を幾度と重ね、調整を図ることではじめて事業が前へと進んでいくのだ。「当社は事業者と施工者の間に立つ存在ゆえ、こうした協議において常にその中心となって協議を進めていく必要があります。大変ですが、その分、プロジェクト全体を把握し調整を進めていける点で、非常に大きな使命感を感じることができます。」(G.MURATA)。

後に続く工事に影響を与えないよう、
担当工事をコントロールしていく

新東名高速道路の開通は2020年度。当たり前のことながら、その開通スケジュールに遅れないよう工事を進めていかなければならない。日本振興が担当する工事のはじまりは土工工事であり、その後にトンネル工事、橋梁工事、本線の舗装工事や施設工事へと進んでいく。一つの工事に遅れが生じれば、後の工事に大きく影響が発生し、結果として2020年度の開通に間に合わない可能性まで出てきてしまう。このプロジェクトの成功は、私たちの業務にかかっていると言っても過言ではないのだ。

地域の人々、事業者、施工者みんなで2020年度の開通を迎えたい

工期を守り品質を確保することが大切なのはもちろんだが、それ以上に施工を監理する立場として、工事を無事故で終わらせることに心血を注いで行かなけれればならない。「地域の人々をはじめ、事業者、施工者みんなが満足する形で開通の日を迎えたい。そして、新東名高速道路が利用開始され、工事に関わった人が、『いいものを作った!』と誇りをもって言い合えることができたなら、これ以上嬉しいことはありませんね。」と3人は笑った。

「事業者、施工者、そして我々。立場は異なれど、みんな目指すところは同じ。だからこそ開通が愉しみでなりません」(K.OHSAKO)

「工事はこれからが佳境。業務を預かる身として、無事故で竣工へと導かなければなりません。そして最後に工事に携わった者同士で喜びを分かち合いたいですね」(M.MORIKAWA)

「SA工事を担当しているので、道路利用者だけでなく、地域の方々に愛されるものができたらうれしいですね。地域への貢献意識は誰よりも強いものを持っています」(G.MURATA)

新たな大動脈として、これからの
日本を支えていく新東名高速道路。
誰もが待ち望んでいる2020年度の開通に向け、
今回紹介した3人が関わる未開通区間の工事は
これから佳境へと向かう。
そのプロジェクトの「先」にあるのは、
日本の輝ける未来だ。

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